波乱の2020年
次々とセントポーリアが咲いてくる。自粛生活も全く苦にならないと言ったら、少し不謹慎かもしれない。
マイツの被害から脱したことが、再びセントポーリアの栽培を「簡単」にしてくれた。
「セントポーリアって、なんて栽培の簡単な植物なの!」
栽培し始めた時に、そう思った。
少し前に、会のメンバーが「栽培が楽です!」と言われた。
その時、
「虫さえ付かなければねぇ〜😔」これが私の答えだった。
もう何度も、セントポーリアの害虫には悩まされている。
・ホコリダニ(一般にマイツと言っている。暖地系の害虫で寒い所は少ないという)
・スリップス
・ネコナカイガラ虫
・ネコブセンチユウ
ざっと私が経験した、セントポーリアの害虫だ。
病気はほとんど出ない。
稀に、通風が悪い場所で低い温度の時に「うどんこ病」が出ることがあるが、50年以上栽培してきた中でたった一度だ。
セントポーリアを栽培している人の所には多かれ少なかれ何らかの「虫」がいると思う。
ホコリダニ以外は虫自体や被害を肉眼で見ることができるので、気付くこともできるが、ホコリダニだけは肉眼では見えない。
被害がひどくなって初めて気が付くこともある。
それも、何だか成長が悪い…花が付かない???
と、思う程度。
我が家にもまだ何処かにいる気がするので、ルーペで覗くことはかかせない。
10倍程度では見落とすこともある。
最低15倍かそれ以上でないと見えないが、倍率が高過ぎると、ピントを合わせることが難しくなってくるので、20~40倍くらいが適当。
マイツがいない…と思われる株はよく育つし、花芽も良くつく。
マイツが付いていても、花は咲くが、花が奇形だったり、小さかったりする。
セントポーリア栽培には農薬散布は欠かせないが、(農薬散布)がイヤな方は、セントポーリア栽培を諦めるしかないかもしれない。
ホコリダニは、一般の草花や農作物につくし、農地や草むらから風にのって網戸をくぐってやってくる微細な虫だ。
0.2ミリとか書いてあるが、チヤのホコリダニは、実際もっと小さいように思う。
チヤのホコリダニではなくて、もしかしたら、「セントポーリアのホコリダニ」というのがいるのかもしれない。
チャ(茶)ノホコリダニは、🍆の害虫としても知られている。
徹底した駆除を施さないと、薬に慣れるのでまた直ぐに出てくるのが厄介な奴だ。
薬剤は3種以上を繰り返して使う。各薬剤は一年に一度、と書いてあるが、一年で収穫する作物や草花ならそれで良いが、セントポーリアは大きくなるサイクルが違うので、まぁ、半年空ければ再び使えるかもしれない。
歳を取ると、この作業もかなり億劫になってくるが、栽培しているうちは必要な作業なのだから仕方がない。
数年振りに、いや数十年ぶりに我が家のセントポーリアは絶好調だ!
年末寒波が日本列島を襲うそうだ。戸建ての方で加温設備無しの栽培は、寒さで少しキツイかもしれない。