「ノラ」になれなかった私😢
まだ学生の頃、今から60年前、親から「女だから…」「女が学問してどうする」
と、大学の学資を出して貰えなかった。
大体、本が好きなのに、本も買ってもらえなかった戦後すぐの時代。
図書館も戦争で焼けてなかった時代である。
家が貧しかったこともあるが、弟はれっきとした私立大学へ進学している。
少なくとも、私の方が学校の成績は良かったのに…😭😖(と、かなり僻んでみても始まらないが)
高校を出て、仕事をしながら少しずつ貯金して自費で夜学に進学した。
現在の様に、奨学金制度も確立していなかったので、学資は働いて何とか賄い、2年目から特待生にはなれたものの、親元から通って、食費も親持ち…偉そうなことは何も言えない。
しかし、自分が進みたい進路ではなく、父親が許可したのは「家政科」…
好きではなかった。
自分の子のことは、女ゆえに何一つ考えない明治生まれの親だった。
それだけに自分の子は、何に興味を持つのか、何に適合しているのか、生涯働ける仕事に就かせたい!そう願っていたが…
人生うまくいかないもので、残念ながら期待していた子には恵まれなかった…😩
高校卒業後に勤めた、日本でも五本指に入る商社では、どんなに努力しても、当時の女性は書類運び、書類の清書、お茶くみ等の雑用係。
恐らく、今の女性には考えられないことだと思う。
日本では、何を言おうがそうした女性蔑視の歴史がめんめんと続いているのだ。
高齢の男性なら、もちろん亡くなった主人も全く同じなのだが、潜在意識の中に「女は…女だから…」という考え方があるのだ。
全てがすべて、そんな人ばかりではないとは思う。進歩的な親を持たれた方も多かったかもしれない。
この先、女性が政治の世界や経済界で活躍する時代がすぐそこまで来ているはずだ。
私自身、歳を取ってしまって、残念ながらもう何も出来ない。
声を上げたくてもその方法すら解らない。
メルケル首相のような女性が、日本でも現れることを願うのみ。
1日も早く、そんな日が来て欲しいものだが…
日本の歴史を見る限り、かなり難しそうな気がする。人形の家の「ノラ」になる人がもっとたくさん出てこないと、日本の女性は根本から変らないかもしれない。