魔女の一撃


美しい花
VaT-Tsar Goroh Sp.

昨夜、布団を敷いた時…

あ〜、これが「魔女の一撃」(ぎっくり腰)か!

腰がガクッという感じ、同時に痛くて動けなくなってしまった。

〈え〜!どうしよう!動けない〉

ぎっくり腰は、カメラマンだった夫の持病で、何度も面倒を見ている。

ひどい時は、靴下を履くこともできずに手伝ったこともある。

〈いや〜…私も同じか、どうしよう。兎も角、シップして寝よう。あしたになれば治るかもしれない〉
と、思った。
痛くて、数回目が覚めた。

朝、治るどころか筋肉が凝り固まって動けない。

〈困ったなぁ〜…鳥の世話だけはしなければならないし…〉
見たらウロコインコのエサは完全になくなっている。

〈おなか空いたよ〜 開けて〉オハヨウ、キロちゃん、アリガト
を繰り返している。

噛み付き魔でも、エサの管理はしなければならない。
少しずつ動いてみたら、何とか動ける。

夫よりマシだ。

昨日、整形外科へ行ったのだが、お休みで診察を受けることができなかった。昨日受診できていたら、少しは良かったかもしれないが、手遅れだ。これでは10分掛かる整形外科には、とても歩いては行かれない。

これから先、こんなことが度々起こってくるのかもしれない。
介護保険のお世話にならなければならないのかもしれない。

精神の自由と、引き換えに体の不自由を与えられた。

これが、後期高齢者なのかもしれない。
取り敢えず、今日はお弁当が来るから夜食はなんとかなる。

明日は、今日より良くなるだろう…
そう考えることにした。

しかし、内科の先生からは「運動不足」を指摘され、隣の体育館はコロナで使えないし…

77歳。
奮戦しています。

〈治ったら動こう。今は少し休もう〉
そう決めた。


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