花だけ見ると、大きさは分からないかもしれない。 鉢は手のひらに乗るサイズ。 コップの中に小世界を作る花だ。 この花達と付き合い始めて何年になるだろうか? もう確実に50年近くなる。 始めは、セントポーリアの先輩から、小さな花を見せて頂いた。 Sinnngia concinna(コンキナ)と言う原種だ。 もしゃもしゃの芽を分けていただいたが、これがまず咲かない。 咲かせるまで一体何年掛かったことだろう。 幸い、主人が私の花栽培に理解があって、蛍光灯付きのケースを作ってくれた。 だんだん花(セントポーリア)の数が増えると、今度はこれも蛍光灯付きの室内温室を買うことを許してくれた。 この室内温室の中で、シンニンギア達もセントポーリアと一緒に育ってくれた。 セントポーリアより、光が必要だ。 より、窓辺に近く置くことで、花はよく咲いてくれた。 だから、セントポーリアの次にこのシンニンギアの栽培経験は長い。 書籍もない中で、手探りで栽培を繰り返してきたので、まず咲かせることだけは出来るようになったものの、普及ということをしていない。 仲間にしか、分けてない。 一度、ネットショップを開いて売ったこともあったが、それから数々の苦難の連続で、この貴重な花達をかなり失ってしまった。 再入手できる物はした。 海外から買ったり、ヤフオクでも買った。 情けない話である。 あと何年、栽培できるか解らないのに、また買った。 もうそろそろ、卒業だなあ〜… 名札落ちのマイクロミニ、 大体、売るつもりがないから名札を付けない。 根っこがどうなっているかわからないので、ザルに入れて洗ったものがこれ⇩ 球根は、2つに分球していた。 これを植え付けるわけだから、また、名無しのマイクロミニが殖える。 た、ぶ、ん… …だろうと思うが、花が咲かないと名前の確認は出来ない。 こんな毎日の繰り返しなのだ。 【注意】 シンニンギアの球根の植え付けは、上・下を間違えないようにしたい。 芽が出ている方が上⬆、 芽が取れてしまうと悲劇…上下がわからない時もある。 この球根のように2センチあれば、大概は判断できる。 後は経験を積む以外ない。 水を切らせば萎れて枯れる。保湿は欠かせない、テラリウム向きの花なのだ。 決して安く見られてはならない貴重な花達なのだ。